指標に着目する前に基準となる視点を明確にすることが重要
サイト運営をしていく中で、多くのネットユーザーに訪問してもらう為には、サイトの最適化が必要となり、細かなサイト状況の把握はとても重要になります。
その詳細な状況を色々な角度からデータ収集できるツールがアクセス解析であり、サイト運営者にとって設置は必須条件と言っても過言ではありません。
但し、色々なデータは解るものの、何をどう役立てれば良いのかわからずに、ただ漠然と数値やグラフを眺めているだけと言う人も少なくないようです。
アクセス解析を有効に活用するには、個別の指標に着目する以前に、アクセス解析のデータをどのように見ていくのかを明確にした、基準となる視点がとても大切になります。
アクセス解析設置以降、日々データは積上げられていきます。
この積上げられたデータを見れば、1週間・1か月・半年・1年のように、それぞれの期間で示される傾向を知ることができます。
時間の経過と共に、それぞれの指標は変化していくわけですが、指標を分析していく為の3つの視点を念頭に置きましょう。
- トレンド(推移)
- 特定したそれぞれの期間で蓄積されたデータから、数値の増加/減少・安定/不安定などのトレンドを掴む視点です。
- 比較(基準との違い)
- データが多く蓄積されることで可能となる、目標に定めた基準値との到達率・達成率などを比較する視点です。
- セグメント(絞り込み)
- 全体のアクセスや成果ではなく、新規ユーザーのアクセスや個別ユーザーのコンバージョンなどを比較する視点です。
以上の3つの視点を明確にしておけば、それぞれの目的に応じたデータ分析が可能になると思います。
サイト運営の初心者が重視すべき3つの指標
アクセス解析データの見方は、運営しているサイトのスタイルやサイト運営の目的がなんであるかによって異なります。
つまり、重要な指標はサイト運営者自身が選択するものであって、運営サイトの内容を把握していない他人から指示されるようなものではないのです。
但し、サイト運営を始めたばかりの初心者の方は例外です。
まだまだ分からないことだらけの中で、重要な指標を見極めるなど出来るはずもありません。
自身のサイト運営にとって、重要となる指標がよくわからないと言う初心者レベルの方々は、前項の3つの視点を念頭に、鉄板とも言える3つの指標は最低限重視すべきだと思います。
新規ユーザー数とリピーター数
サイト運営の理想は、リピーターが徐々に増加してユーザーに対しての認知度を高めていく事です。
但し、新規ユーザーを一定の割合で集客出来るようでなければ、最適なサイト状況は維持できません。
新規ユーザー7割に対し、リピーター3割が1つの理想的な目安とされています。
この割合に沿って、2の指標のアクセス数を増加させるようにしていきましょう。
平均PV(ページビュー)数
平均PV数は、訪問ユーザーがサイトを離れるまでに見たページ数の平均です。
運営サイトのスタイルや目的によっても異なりますが、先ずは3~6ページ程度を目安としましょう。
平均PV数の計算式は、「ページビュー数÷セッション数=平均ページビュー数」となります。
PV数が少ない場合には、訪問ユーザーへサイト内回遊を促す導線がわかり難かったり、強調が足りなかったりすることが考えられます。
平均PV数が上がれば、アフィリエイトなどの成果向上が期待できます。
直帰率
直帰率は、訪問ユーザーが他のページへ移動することなく帰ってしまった率です。
直帰率は当然ながら低い方が理想的なわけですが、先ず目安として50%以下を目指していきましょう。
運営サイトの直帰率が高い原因として、「サイトへ訪問したもののユーザーのニーズにマッチしていない」「サイトの構成がユーザーが求める情報を探し難い」などが考えられます。
サイトのコンセプトにマッチしたコンテンツ作成ができているのか、或は、狙ったキーワードが適切なのかなどを確認して、ユーザーが満足するサイト構築プランを立てましょう。