コンテンツは極めて重要だが検索ロボットの判断には限界がある
昨今のSEO対策で最も重要視されているのが、質と量を兼ね備えたコンテンツの構築です。
検索ロボットは、ネットユーザーにとって有益で質の高い情報を提供できるように細かくチェックしています。
その為、内容が薄い記事ばかりのWEBサイトやページ数の少ないWEBサイトは、ネットユーザーが満足できるような代物ではなく、検索上位表示に値しないと判断することになるのです。
しかし、以前に比べて精度の高いチェック体制になったことは間違いないのですが、さすがに「面白さ」や「個別情報の質」など、人間でも感じ方が色々別れるような部分に関して、検索ロボットは判断することができません。
判断できる事は「どんなジャンルの内容が書いてあるか」や「関連サイトへのしっかりとリンクを送っているか」などに限定されます。
その上で、コンテンツのボリュームやジャンルの一貫性などを加味しながら、ネットユーザーの検索動向とマッチするWEBサイトを上位表示させるようにしているのです。
ここまでの検索ロボットにおける判断は、内部リンクに関するものになりますが、これだけで検索順位を決定するには判断材料に乏しく、公平性を保つことは困難です。
その為、検索ロボットが判断できる限界をカバーするべく、被リンクが重要な判断材料となり、より公平な検索結果を実現しているのです。
検索ロボットは被リンクをどのように判断しているのか?
被リンク、またはバックリンクは、他のWEBサイトやページから自分のサイトへ向けたリンクを張ってもらう事です。
被リンクを張ってもらうことで、自分のWEBサイトを検索エンジンへ推奨してもらえるような効果があると言われています。
その為、被リンクが多いWEBサイトは「他のWEBサイトからも支持される有益且つ質の高い内容である」と、検索ロボットが判断してくれるのです。
但し、被リンクにも「質」があります。
人気が高く長期間運営されているような良質なWEBサイトからの被リンクは、質が高いと判断されますし、一方でコンテンツの質が低く、関連性もないようなWEBサイトからの被リンクは評価されません。
評価されないどころか、このような不自然な被リンクが増加すれば、ペナルティーの対象となる事もあります。
検索ロボットが被リンクを評価対象とし、権威あるWEBサイトからの被リンクほど良質と判断する背景には、ロボットでは限界のある人間が持つ感情的な評価を取り入れる為と考えられます。
検索ロボットからのコンテンツ評価も高い上に、長期に亘り更新が継続されて高いブランド力が形成されているようなWEBサイトは、人間であるネットユーザーからも高く評価されいることは間違いありません。
そして、検索ロボットもネットユーザーも高く評価したWEBサイトを運営しているのも人間です。
つまり、権威あるWEBサイトを運営する人間が被リンクを張ったのですから、ロボットには判断できない感情的な評価も良好と捉えていると考えられるのです。
質の高い自演リンクで被リンクを増やす
検索ロボットの精度が上がる以前は、自作自演のリンクを大量に構成することで、検索上位表示を可能にすることができました。
大量のリンクを安価に販売している業者を利用したり、無料ブログを大量に作成してリンクを張ったり、サイトの質や関連性などは一切無視して、被リンクの数だけを競い検索ロボットからの評価を上げようとした時代があったわけですが、今はこの手の取り組みは通用しません。
このような紛い物の被リンクを取り締まる為にも、検索ロボットの性能が改良され、精度が高まっていったわけです。
しかし、自演リンクも取り組み方によっては今でも効果が期待でき、また、多くのサイト運営者がペナルティーの対象にならないように自演リンクを構成していることも事実です。
確実に効果が期待できるであろう基本的な方法は、コンテンツの充実したサテライトサイトを構築して被リンクを張ることです。
これができれば、何の問題もないと思うのですが、当然ながら構築には時間もかかりますし、サイト構築を外注したとなれば大きな費用負担をすることになるでしょう。
そもそも、高品質のサテライトに時間を掛けるのであれば、多ジャンルのメインサイトを構築した方が得策と考える方も少なくないと思います。
なるべく時間を掛けずに、ペナルティーを回避できるような自演リンクを構成するのであれば、幾つかの注意点を念頭に取り組んだ方が良いでしょう。
- 関連性のあるサイトからのみリンクを張る
- ある程度のボリュームで10ページ以上作成する
- 1ドメインから複数のリンクを張らない
- サイドバーではなく文中からリンクする
これで成果が上がるともペナルティーを受けないとも確実な事は言えませんが、比較的成果に繋がりやすく、また比較的ペナルティーの対象にはなり難くなるとは思います。
とことんメインサイトの質を高めて自然リンクを貰えるように努めるか、或は、自演リンクに走るかはサイト運営者次第ですが、極端に自演リンクを増やすような手法を取らない限りは、やる価値はあるのかもしれません。