漢字とひらがなが読者へ与えるイメージ
今はパソコンのキーボードを叩けば、或はスマートフォンの画面をタップすれば、ブログの記事作成やメールの文章作成ができる時代です。
文章の内容については自分自身で考えることが多いと思いますが、打ち込んだ文字を変換することで、自分では書けなかった漢字でも簡単に使うことができます。
文章を構成する「漢字」と「ひらがな」を見た時に、皆さんはどのように感じますか?
漢字については、「硬いイメージ」をお持ちの方が多いと思います。
一方、ひらがなについては「柔らかいイメージ」をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
その為、硬さと柔らかさを適度に使い分けた文章はメリハリがあり、読みやすく感じるのでしょう。
また、漢字が持つ硬さには、知性を感じることがあり、ひらがなが持つ柔らかさには、幼さを感じることがあります。
例えば、漢字だらけの文章の場合には、硬すぎて読む以前から「難しい文章」との印象を持ってしまいます。
逆に、ひらがなだらけの文章の場合には、柔らかすぎて読む以前から「稚拙な文章」との印象を持ってしまいます。
このような漢字とひらがなのどちらかに偏り過ぎた文章は、見た目で「読みにくい文章」とのイメージを持ってしまうのです。
一般的な知識レベルと見た目のバランスを考える
漢字を使うと「読者から知的と思われるのでは?」との発想から、自分では書けなかった漢字や読めなかった漢字まで多様する人がいます。
しかし、前文で述べた通り、漢字の使い過ぎは読む以前から硬すぎるイメージを与えてしまうので逆効果です。
逆に、随所に漢字を使うことを意識するよりは、極端にひらがなだらけにならない事を意識した方が、バランスのとれた読みやすい文章になると思います。
例え、自分が知っている漢字であっても、文章の構成から考えてひらがなで書いた方が読みやすいことも多々あるのです。
ごく一般的な知識レベルで漢字を使い、見た目のバランスを重視して文章を作成すれば、読者に受け入れてもらい易くなります。
理想的なバランスは3:7の割合
文章を作成で、漢字・ひらがな・カタカナの理想的なバランスは、「漢字3:ひらがな7:カタカナ0~1」との説があります。
全ての文章に当てはまる説ではないかもしれませんが、ブログ記事のような1000文字~3000文字程度の文章であれば、それなりのバランスを保ち、読者が読みやすいと感じてくれる可能性は高くなるでしょう。
正確に3:7を意識する必要はないと思いますが、1記事を構成しているそれぞれの文章で、見た目でおよそ3:7であると感じる程度で良いと思います。
最終的に良し悪しが判断されるのは、作成した文章の内容です。
したがって、充実した内容の文章作成を前提として、視覚に与えるバランスや読みやすさを感じさせてくれるバランスを考慮して、より読者が入り込みやすい作品を心掛けるようにしましょう。