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インターネットで誰でも個人出版ができる時代
全体的には不況と言われている出版業界の中でも、電子書籍はここ数年で毎年大きな成長を記録しています。
特に、2012年以降にAmazon(アマゾン)が運営するKindle(キンドル)ストアで、個人電子書籍出版サービスのKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)を開始したことは、電子書籍市場の拡大に拍車が掛かったと言えるでしょう。
出版側として電子書籍の大きなメリットの1つは、紙代や印刷代が掛からずに完成した原稿をWEB上にアップロードするだけで出版できる事です。
更には、通常の書籍を出版した際に稼げる印税は7%~10%程度と言われているのに対し、Kindleの場合には最大70%もの印税を稼ぐ事ができます。
このようなメリットの中で、個人出版が可能なわけですから、大いに電子書籍市場が盛り上がって状況にも頷けると思います。
いまや出版社を経由しなくても、世界中のネットユーザーへ向けて簡単に電子書籍を個人出版できる時代です。
誰もが人気書籍の著書となり得る可能性がありますし、大きな印税収入を手にする可能性があると言えるのです。
Kindle(キンドル)で電子書籍を出版するまでの流れ
電子書籍を個人出版できる大手ストアは、Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)以外にも幾つかあります。
楽天Kobo ライティングライフやBWインディーズなどが有名ですが、ここでは市場規模が最も大きく販売実績も出しやすいと言われる、Kindleダイレクト・パブリッシングでの出版方法を説明します。
Kindleダイレクト・パブリッシングへ登録する
先ず、Kindleダイレクト・パブリッシングのアカウントを取得する為に個人情報を登録します。
アカウント取得ができましたら、次に少々面倒な「税に関する情報」を入力します。
Amazon(アマゾン)がアメリカの企業である為に、通常は書籍が売れた場合にアメリカの税金が源泉徴収されることになります。
しかし、私達は日本で税金を納める必要がありますので、それに伴う申請が必要となるのです。
その後は、銀行口座の登録などを行い、初期設定は完了です。
原稿と表紙のデータファイルをmobi形式にする
原稿と表紙を作成した後は、ファイルをAmazonがサポートしている形式に変換する必要があります。
Kindleダイレクト・パブリッシングでは、数種類のファイル形式をサポートしています。
例えば、ワープロで書いたテキストをmobi形式にするまでには、「ワープロ(.doc)→テキスト(.txt.)→ePub(.epub)→Kindleフォーマット(.mobi)」と、このような流れになり、初心者な場合は把握するまでに少々苦労するかもしれません。
ePub(.epub)は、でんでんコンバーターでファイルを出力し、Kindle専用フォーマット(.mobi)は、Kindleプレビューツールを活用して変換します。
Kindleダイレクト・パブリッシングへデータをアップロードして出版
データをアップロードした後は、書籍の価格設定や販売ページの紹介文を作成していきます。
価格設定時には電子書籍販売時の印税(ロイヤリティー)を、35%と70%のどちらかから選択することができます。
35%の場合は、他の書店(楽天koboやiBooksストアなど)でも電子書籍の販売ができ、最安価格(99円)で販売することも可能になります。
一方、70%の場合は、Amazonのみでの販売となり、最低250円以上での販売が求められますが、最大5日間の無料ダウンロードキャンペーンを設定することができます。
電子書籍は99円~2万円までの幅広い価格設定が可能ですが、無名の著者が出版した電子書籍の殆どは、500円以下の価格設定となっているようです。
この一連の作業の後にAmazonの審査があり、48時間以内に結果がわかります。
審査が通れば、無事に電子書籍の販売開始となります。
出版代行サービスの利用で作家業に専念する
ここまでのKindleダイレクト・パブリッシングで個人出版する流れを確認して、「難しい」或は「少し面倒」と思った方も少なくないと思います。
ただ、やるべき事は限られていますので、慣れてしまえば混乱することなく作業を進めることが出来ると思います。
それでも「作家業だけに専念して良い作品を作りたい」と、考える方も多いはずです。
このような方には、出版代行サービスのパブフル
パブフル
Kindleダイレクト・パブリッシングでの、出版までの手順や作業技術が少々ややこしいと感じた方は、コンテンツ作成に集中する為にも、パブフル